
テクニックの上達には欠かせない
ツェルニーの練習曲。
「ツェルニー30番」はまだ早いけれど
そろそろ本格的にエチュードのテキストを
導入したい
そんな時重宝するのが
「ツェルニーやさしい20の練習曲」。

「ツェルニー30番」への橋渡しとして
発刊されている、多数のテキストの中で
最も使い勝手がいいと感じています。

かつては
「ツェルニー100番」→「ツェルニー30番」
が、お決まりのコースでした。
しかし「ツェルニー100番」は
●後半突然難しくなること
●100曲もあってなかなか終わらない
などの理由で使いにくさを感じていました。

その点「ツェルニーやさしい20の練習曲」は
●曲のレベルがそろっている
●20曲なので時間をかけ過ぎず
達成感が得られる
●必要最低限のテクニックが
バランスよく含まれている
など利点が多く
生徒さんの上達の手応えも感じられます。

読譜力がしっかりついた、小学2年生のS君。
これまでは、あまり細かい注意はせず
自由に弾かせてきましたが
これからは、テクニックの強化にも
力を入れたいと思い
「ツェルニーやさしい20の練習曲」を導入し
現在は15番を練習中です。

今回のレッスンでは
●音階の指使いを守ること
●音階をレガートに(なめらかに)弾くこと
にポイントをしぼって指導しました。
テンポを上げると指をくぐる部分が
切れがちになり
レガートに弾くのは難しかったようですが
何度もトライして、ずいぶん改善されました。

毎日の練習のがんばりで
一音一音大切に弾くことや
リズムを崩さないように
ていねいに弾くことなど
たくさんのことをマスターしつつあるS君。
「ツェルニーやさしい20の練習曲」の
練習を通して
これからも、大切なテクニックを
身につけていく予定です。

ピアノの技術の習得には
時間がかかるものですが
今、必ず身につけておきたいこと
今はできなくても大丈夫なことなど
一つひとつじっくり見極めながら
毎回課題を与えています。
常に一年先、ひいては数年先を
見据えた指導をすることが
大切だと考え、日々レッスンしています。