小1の頃から、数多くの曲を
器用に弾きこなしてきたK君。
小6になり、次のテキスト決めに
迷っていた矢先、自ら今の実力に
ぴったりのテキストを、持ってきてくれました。
それが〝ブルグミュラー18の練習曲〟です。

このテキストは、練習曲とはいえ
どれも完成度が高く、練習して弾けた時の
満足度は、大きいものばかりです。
また、テクニックと表現力を
同時に養える、魅力的なテキストでもあります。
ただこの曲集は、発表会で取り上げることはあっても
通常レッスンで使ったことはなく
初めての試みです。

そんな〝ブルグミュラー18の練習曲〟
レベル的には、中級くらいで
その先に待っている、ショパンやソナタなどを
弾くための 準備にちょうどよく
ベストタイミングでの開始です。

レッスンでは、好きな曲から
自由に進めることにして
選曲も本人に任せています。
今、3曲目の譜読みに取りかかっていますが
どの曲も個性的で、曲によって
さまざまな気分を、味わうことができます。
ある時は、優雅に船に揺られてみたり
またある時は、空気の精になって
ファンタジーを体験したり。
付けられたタイトルも、想像力をかき立てられ
弾いてみたくなるものばかり。
今回は、今練習中の〝森での目ざめ〟
の演奏をアップしました。
さわやかな、好感の持てる演奏ができています。
ただ、このウキウキするような
清々しいメロディーとは裏腹に
オクターブの分散奏が続く箇所は
超難関で、少しでも油断すると
ミスタッチにつながります。
ですがK君、持ち前の集中力で
みごとに最後まで、弾きこなしました!

この曲集を始める時、一曲一曲を
深く掘り下げ、完成度を上げて
仕上げようと約束しました。
全曲制覇する頃には、さらにステップアップして
より奥深い演奏が、できるように
なっていることを、期待しています!
