
「発表会のこと考えるとドキドキする・・・」
初めての発表会が、楽しみでもあり
ちょっと不安でもあるYちゃん(年長)。
ソロ曲は、力強くてかっこいい
「空飛ぶ騎手」(キャサリン・ロリン作曲)
を選びました。
中間部分の、謎めいたメロディは
Yちゃんのお気に入りです。

譜読みは順調に進み、両手で弾ける部分も
だんだん増えてきました。
が・・・通して弾くと
順番がわからなくなってしまいます。
どうやら、アウフタクトなので
フレーズの切れ目が、わかりにくいことや
同じメロディが、くり返されることなどが
原因のようでした。

このまま、同じ練習を続けると
さらに〝わからないループ〟にはまると
予想され、違う角度から
アプローチすることにしました。
具体的には
【歌詞をつけて、フレーズを感じながら
うたうこと】
を試みました。
レッスンでは
歌詞を見なくても歌えるくらい
何度も歌い、曲全体の流れを覚えました。

中間部分の
《左手がメロディ・右手が伴奏》
の組み合わせは初めての経験です。
はじめは戸惑っていましたが
歌うことの効果で、左手のメロディを
生き生きと演奏することができています。

発表会では、ひとつの曲を掘り下げて
徹底的に練習します。
それは、幼い生徒さんも同じで
長期間練習する間に、多くのことを学び
習得することができます。

今回、必要にせまられて歌詞をつけましたが
そのおかげで、フレーズの感覚を
つかむことができ
左手のメロディを、歌うように弾けたのは
うれしい誤算でした。

ひとつの曲を、じっくり時間をかけ
さまざまな角度から練習することで
音楽を深く理解できることも
発表会ならではの産物だと感じています。

私の好きな、音楽用語のひとつに
cantabile〜歌うように〜
という言葉があります。
今回、歌詞をつけ歌うことで、まさに
cantabileを、実感・体験できたYちゃんです!