ワルツ、メヌエット、ガヴォット・・・・
優雅な舞曲が多い中、
「タランテラ」は、そのスピード感や、曲想の激しさから
〈カッコイイ!〉といえる数少ない舞曲です。
疲れた時など「タランテラ」を聴くと
気分がスカッとして、元気が出てきます。
「タランテラ」というタイトルの由来は
はっきりしていません。
というか、おそらく、複数の起源を持っているため、
一つに絞り込めない、といったほうが良いでしょう。
「タランテラ」の起源
⚫️南イタリアの〝タラント〟を、起源とするダンスのため「タランテラ」と呼ばれたという説がもっとも有力。
⚫️毒蜘蛛「タランチュラ」に刺されたときに、痙攣(けいれん)して激しく踊る様子が由来である。
⚫️毒蜘蛛の毒が、回らないようにするために、激しく踊らねばならず、それが「タランテラ」の発祥である。
などなど、実に様々な「伝説」に彩られています。
その謎に包まれた部分にも、魅力を感じます。
レッスンでは、よりイメージしやすいように
〝毒蜘蛛説〟を、私なりにアレンジして説明しています。
曲をイメージする時、具体的に
目に浮かぶものを提示すると
より感情移入がし易くなります。
「タランテラ」は、多くのクラシックの
作曲家を魅了し
メンデルスゾーン、ショパン、サン=サーンス、チャイコフスキー、ドビュッシー
など、そうそうたるメンバーが、作曲しています。
まずは「タランテラ」のリズムを
より理解し易くするため
踊っている動画を見てみましょう。
常に飛び跳ねていて、軽快なリズムのノリが伝わってきます。
次にレッスンでも使用している
オススメの「タランテラ」を
3曲ご紹介します。
1曲目は「タランテラ」といえば
こちらを思い浮かべるのでは?
といえるほどポピュラーな
◾️ブルグミュラー作曲の「タランテラ」◾️です。
2曲目は私のお気に入り
◾️モシェコフスキー作曲の「タランテラ」◾️です。
冒頭の連打、終盤の和音進行など、聴きどころ満載です!
最後は◾️Aピエツォンカ作曲の、少しマイナーな「タランテラ」◾️です。
激しさの中にも、メロディーの美しさが
際立っている素敵な曲です。
今回は、数ある舞曲の中から
「タランテラ」に的を絞って
その魅力を、お伝えしました。
その、特徴ある軽快なリズムや
激しい中にも、優美なメロディーは
心の奥深く響きます。
みなさんも、お気に入りの「タランテラ」を見つけて
是非、演奏にもチャレンジしてみはいかがでしょうか?