レッスンをスタートしてしばらくの間は
Cポジション(ドの位置)で進めていきます。
それがしっかり身についた頃
Gポジション(ソの位置)に移行するのですが
ここが、ピアノレッスンをスタートして
第一の大きな関門となります。

特に、幼い生徒さんは戸惑いが大きく
スムーズに通過できるよう
色々と工夫をこらしてきましたが
「もっと理解しやすい方法があるのでは?」
と常々考えあぐねていました。

今回、年長さんのRちゃんが
Gポジションに移行するタイミングで
新しい教材を作り、レッスンに
取り入れてみました。

今回作った教材は
楽譜を読みながら弾く前に
【鍵盤と指を一致させること】
に重点をおきました。

具体的には
【ひらがなカードを見て弾く練習】
をくりかえした後で
楽譜に切り替えていきます。
鍵盤と指が完全に一致するまでは
混乱させないように
楽譜を見せないことがポイントです。

専用の《鍵盤シート》と《ひらがなカード》
を持ち帰り、家でもしっかり復習してもらい
定着させます。
その後、楽譜に切り替えてからも
慣れるまでは《鍵盤シート》を
ピアノに立てかけて
安心して、無理なく練習できるようにします。

Rちゃんも、これなら難しくないと
思ってくれたようで、《ひらがなカード》を
どんどん進めることができました。
この様子だと、すぐに楽譜を読みながら
弾けるようになりそうです。

Rちゃんには今回の教材を使い
Gポジションの壁を乗り越えることで
自信をつけてほしいと思っています。