譜読みをスムーズに!

譜読みをしていると

「何度弾いても覚えられない!」

ということもあります。

そんな時、弾けるまで

やみくもに、繰り返すのではなく

見方を変えて練習すると

スムーズに弾けることもあります。

たくさんある方法の中で

私が、レッスンでよく用いるのは

〝とにかく細かく分ける〟ことです。

普通は、数小節単位で区切るところを

もっと細かく、確実に弾ける範囲に分けて

練習します。

こちらは、今日のレッスンの一例です。

「トルコ行進曲」(ベートーヴェン作曲)の、冒頭部分。

スラーとスタッカートが不規則に並んでいて

混同して覚えづらいようでした。

そこで、アーティキュレーション

(スラー・スタッカートなど)に集中して

区切ってひとつひとつ練習した後

通してみると、スムーズに弾けました。

(4小節を3つに分けました)

アーティキュレーションは

あいまいなままスタートすると

後で、修正が大変なので

譜読みの初期に、きちんと覚えることが

大切です。

続いてこちらは、「スペイン風のワルツ」の

冒頭部分です。

生徒さんにとって、初めての跳躍を含む

伴奏形で、すんなりとは弾けません。

そこで、低音部分と和音に分けて

それぞれ、確実に弾けるようにした後

合わせると、こちらも弾きやすかったようです。

跳躍を含む伴奏は、難易度の高い曲には

ひんぱんに出てくるので

苦手な方は、ぜひ試してみてください。

その他、指づかいが覚えづらい時にも

この方法は、役立ちます。

低年齢の子供さんにとって

途中で区切るのは難しく

どうしても、始めから通して弾きたがる

傾向があります。

レッスンでは、できるだけていねいに

譜読みのお手伝いをしますが

ご家庭でも、無理せず分けて

練習することが、望ましいです。

理解できるところまで、細かく分けることは

手間がかかり、遠回りのようですが

結局は、一番効果的な練習方法だと

感じています。

曲をマスターするためには

必ず通らなければならない譜読み。

できるだけ負担を感じず

スムーズに進めることが重要です。

仕上がりに差がつく、正しく確実な

譜読みのために、行きづまった時は

〝細かく分けて〟ていねいに

さらってみることを、おすすめします。

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