引き際のむずかしさ

日々のレッスンは、できるだけ

楽しく明るい雰囲気〟の中で

進めていきたいのですが

いつも、思い通りにいくとは限りません。

今日のレッスンでは

私の読みの甘さが原因で

生徒さんに、悲しい思いをさせてしまい

反省することしきりです。

小1の生徒さん、とてもがんばり屋さんで

毎日の練習は欠かさず

どんどん進歩しています。

今までは何回か弾いて〝合格!〟

と、スムーズに進んでいましたが

最近、ポジション移動が出てきて

少し難しくなってきました。

そんな中、今日のレッスンでは

何度弾いても、ミスが直りませんでした。

私としては

「こんなにがんばっているのだから

何とか合格させてあげたい」

という思いがあります。

一方、生徒さん本人からも

「何としても合格したい!」

という気迫が伝わってきます。

私の胸のうちでは

「ここまでにしよう」

「後もう1回だけ」

と、せめぎあいが続いている中

とうとう、生徒さんの目から

涙がこぼれてしまいました。

完全に、私の読みの甘さが原因です。

雲行きが、あやしくなった時点で

切り上げればよかったのですが

タイミングを、見誤ってしまい

生徒さんに、かわいそうな思いを

させてしまいました。

その後「くやしかったね」などと

声をかけつつ、ひたすらなだめましたが

後の祭りで、泣きじゃくる生徒さんの耳には

中々届きません。

これから、同じ失敗をくりかえさないためには

私が、生徒さんの性格を

しっかり把握しておく必要があります。

生徒さんによっては、私が止めるまで

延々と、同じ練習をくりかえし

それが、全く苦になってない

場合があるからです。

日頃から、生徒さんの練習の様子を

よく観察し、何気ない会話から

生徒さんの性格や嗜好を

熟知しておくことが大切だと

身にしみて感じるできごとでした。

そして、あきらめないことも大切ですが

それ以上に、引き際も大切だと

改めて気づかされました。

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