コツコツタイプの、小5のHちゃんは
いつもまじめに、きちんと練習してきます。
難しい部分があっても、できるまで
何度もチャレンジする、努力家でもあります。

そんなHちゃんには、ピアノを弾く時
〝親指の第一関節が内側にへこんでしまう〟
という悩みがありました。
もちろんレッスン中に、注意はしていましたが
私の中に〝生まれ持った骨格だから
一応注意はするけれど、改善できるかわからない〟
という気持ちもありました。

しかしネットで
「常に意識して練習すれば、必ず改善できる」
という記事を見つけ、本気で取り組んでみることに。

【トレーニング自体は〝反対の指で
内側から関節を押し出しながら弾く〟
という簡単な方法です】

毎日の練習に、第一関節を出すための
トレーニングを追加すること2カ月。
ついに今日のレッスンで、しっかり
第一関節が、出るようになっとことが
確認できました。
Hちゃんの努力のたまものと
2人で喜びを分かち合いました。

私が習っていた頃は、親指の第一関節が
へこんだ状態のことを〝マムシ指〟と
恐ろしいネーミングで、注意されていました。
その頃は、何で〝マムシ〟なのか
よくわからなかったのですが
質問する勇気もなく、言われるがまま
直そうと努力だけはしていました。
私は、そんなネーミングで生徒を
怖がらせるなんて、とてもできません。
(〝マムシ指〟なんて言われて、いい気はしないですよね!)

今回の、Hちゃんのチャレンジで
第一関節のへこみは、トレーニングによって
改善できることがわかり
これからのレッスンに、活かせそうです。
もちろん、Hちゃんにとっても
改善できたことで、ピアノが弾きやすくなり
練習も、効率よく進みそうです。