初めての曲を練習していると
部分的に覚えづらかったり
難しく感じたりすることがあります。
今回は、そんな時役立つ方法をご紹介します。
その方法とは
《指使いと音型を一旦切り離し
『一本指』で音だけ拾い、覚えてから
正しい指使いにもどす》
というものです。
〝バーナムピアノテクニック〟を
例にとってみます。
こちらは導入書[グループ2・4番]です。
音型自体は、規則正しく上行している
だけですが
指使いで戸惑うことがあります。
そんな時、『一本指』で弾いて説明すると
不安が解消され、楽しく練習することが
できます。
バーナムは初期段階から
さまざまなテクニックが登場します。
未経験のテクニックは見ためで難しそうと
感じることが多く
「できるかな?」
と不安に思う生徒さんも多いです。
そんな時は、気持ちに余裕を持たせるためにも
『一本指』の方法をよく活用します。
「小さなニグロ」(ドヴュッシー作曲)
の左手の最初の部分は
いきなり重音の半音階で
指使いと音型を一致させるのが大変です。
こちらもまずは『一本指』で
音型をしっかりインプットすることが
上達への近道です。
ピアノを教えていてよく感じるのは
弾きにくかったり、覚えづらかったりする
箇所は
《できる限り分解して練習することが大切》
だということです。
できないことを、やみくもにくり返しても
さらにできないループに
はまってしまうことがあり
効率がよくありません。
そんな時、『一本指』での練習を
ひとつの手段としておすすめします。