ジャンヌ・ダルクをイメージして

小学5年生のMちゃん。

現在は「ソナタ」(作曲=アルベニス)

の練習をがんばっています。

譜読みも進み、今日は一歩踏みこんで

曲想についてのレッスンとなりました。

ひと通り説明した後

より具体的に理解してもらうために

私の演奏を聴いてもらいました。

じっと聴き入っていたMちゃん

おもむろに

先生、この曲〝ジャンヌ・ダルク〟みたい

その意味がよくわからず聞いてみると

力強い曲なので、戦いをイメージするけど

優しい部分は女性らしいので

読書が大好きなMちゃん

以前読んだ伝記と「ソナタ」が

ピッタリ重なったようでした。

まだ練習していない続きも弾いて聴かせると

「このおだやかな部分は、幸せだった過去を

回想しているところかな

と、さらにイメージがふくらんだようでした。

ふだんのレッスンでは

より楽曲の理解を深めるために

何かを想像したり、例えたりすることは

よくあります。

今回は、私が投げかけるその前に

Mちゃん自ら感じたままに

イメージをふくらませていました。

楽譜に忠実に、正しく弾くことは

とても大切ですが

そこにプラスアルファの、自分なりの感情や

思いをこめることで、ひと味違った演奏に

つながります。

Mちゃんの、思いや考えがたくさんつまった

ソナタ」。

これからさらに時間をかけて

Mちゃんらしいステキな曲に

仕上げていく予定です。

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