ピアノを習っていると、中学生くらいから
伴奏の機会が訪れることがあります。
多いのは、合唱の伴奏ですが
環境によっては、管楽器や弦楽器の伴奏を
頼まれることもあります。

管弦楽部に所属する、高校生のSちゃん。
一月後の、管弦楽の校内演奏会で
オーボエの伴奏をすることに。
得てして、伴奏の楽譜は
ギリギリにもらうことが多く
譜読みから仕上げまで、突貫工事のように
ハードなことがあります。

今回、Sちゃんが譜面を受け取ったのも
本番のジャスト一月前。
勉強の合間を縫って、限られた時間内に
仕上げるには、厳しいものがあります。
が、引き受けたからには
全力でがんばるしかありません。
初めての経験は、大変に感じることが
多いのですが
その分、受ける刺激も多く勉強になります。

ピアノが弾けるのだから
伴奏もできて当然と思われるかも
しれませんが
伴奏には、ソロにはない難しさがあります。
私もこれまでの伴奏の経験を通して
その難しさをよく理解しています。
海外の音楽大学では
伴奏を、専門に学ぶ学科もあるほどです。

もちろん、伴奏は難しいながらも
ソロとは違う楽しさもあります。
お互いの気持ちがピッタリ合い
思い通りに演奏できた喜びは
なにものにも変えられません。


めったにないこのチャンス
今回の伴奏を通じて
ぜひ、オーボエと合わせることの
楽しさや難しさなど
色々なことを感じて
音楽の新たな一面をのぞいてほしいです。