毎年、発表会の曲決めの際
弾きたい曲に必ず登場するのが
ベートーヴェン作曲の「エリーゼのために」です。
今年も、この曲に決めて練習を
頑張っていた生徒さんがいたのですが
申し込みの段階になって
「やっぱり恥ずかしいから出ない・・・」
ということで、発表会で披露する事は
できませんでしたが
好きな曲を、思い切り練習したことは
無駄にはならないでしょう。
そして来年。まだ決定ではありませんが
さっそく弾きたい、という話が
持ち上がりました。
本当に弾きたいのは「亜麻色の髪の乙女」〔ドビュッシー作曲〕
らしいのですが、何しろまだ小3なので
それはもう少し、待ってもらうことにして
次の候補だった「エリーゼのために」
ということになりました。

そんな不動の人気の「エリーゼのために」ですが
一ヶ所、32分音符の連続があって
かなりのテクニックを要するので
ここが弾けるかどうかが
選択の基準になってきます。

私が子供の頃から、みんなの
あこがれの曲だった「エリーゼのために」。
時代は変わり、今ではインターネットを通じて
当時とは比べものにならないくらい
たくさんの曲を、聴く機会が
増えたにも関わらず
この曲を弾きたい子供が多いことに
「エリーゼのために」の持つ
人を惹きつける力の強さを感じます。

もちろん、当教室の発表会でも
〝選曲された回数No.1〟です。
(ちなみにNo.2は、トルコ行進曲[ベートーヴェン作曲〕です。)
ということで、私的には少々食傷気味ではありますが
生徒さんが「弾きたい」と言えば
話は別で、精一杯応援します。
また何度指導しても、その度に
新しい発見があり、理解が深まっていくのが
分かります。
まさに、名曲だといわれる所以だと、実感しています。
哀愁を帯びた冒頭のメロディや
長調に転じて、リズムに動きが出る部分
そして緊張感が高まる、和音進行の部分など
一曲を通して、その変化が楽しめるところも
魅力の一つでしょう。

発表会では、毎年新しい曲に
チャレンジしていますが
定番の、有名な曲が何曲かあると
みなさんに喜ばれます。
「エリーゼのために」も、そんな曲の一つで
弾きたい、聴きたい、両方を兼ね備えた
名曲です。
当教室でも、まだまだ人気上昇中のようです。
